第二次世界大戦後の1946年、横浜で創業したスタージュエリー。

以降、宝飾大手として、日本のジュエリートレンドを牽引してきた存在と言えます。

70年以上の歴史を誇る老舗でありながらも、進化と革新の手を緩めないスタージュエリーだからこそ、今なお高い人気と評価を獲得し続けているブランドでもあります。

この記事では、スタージュエリーについて解説いたします。

1.スタージュエリーとは？

スタージュエリーは日本発のブランドです。

自社工房を構え、自社内で熟達した職人らを抱えることで、洗練されたデザインと上質で着け心地の良いジュエリーを伝統的に製造してきました。上質な製品に定評がある一方で、数万円〜と良心的な価格設定を行っていることでも話題です。そのため幅広い年齢層から愛され続けてきた、日本屈指の大人気ジュエラーと言えるでしょう。

そんなスタージュエリーは冒頭でもご紹介したように、第二次世界大戦後間もない1946年、神奈川県横浜市は元町で創業されました。

創業者は永井三郎氏と妙子夫人。外国人向け宝飾店として、輸入ジュエリーの販売を行いました。

横浜は江戸時代の開国以降、かつての漁村から大きく姿を変えた地域です。明治以降は日本の貿易商はもちろん外国人居住者が増え、外国人向けの商売がじょじょに浸透していきます。カフェやホテル、洋品店等ができていき、華やかな土地として成長していきました。

第二次世界大戦の空襲によって被災しましたが、戦後はGHQ(連合軍総司令部)が横浜税関ビルに設置されます。そのため進駐軍を中心とした外国人が居住するようになり、スタージュエリーのように当時の在留外国人をターゲットにした貴金属店が横浜 元町には立ち並んでいたと言われています。

しかしながらスタージュエリーが他店と一味異なったのが、自店舗の二階に当時から既に工房を構え、職人を抱えていたことです。そのため「難しいオーダーにも対応できる」として、外国人客の間で口コミが広がり、人気を博していきます。

また、戦後の混乱期にありながらもスタージュエリーはなんとかインドや南米、ヨーロッパへの渡航にこぎつけ、日本にはないジュエリー・アクセサリーの輸入に尽力したと言います。こういった企業努力があって、スタージュエリーは名を馳せていったのでしょう。なお、国内で「ピアス」の本格取扱いを行ったのは、スタージュエリーが初とも言われています。

1960年代に入ると、宝石類の輸入が完全自由化されます。また日本人の海外渡航がじょじょに自由化されていったことも相まって海外買付が増え、日本人にもジュエリー文化が根付いていくこととなりました。

スタージュエリーはこういった時代の中でオリジナルジュエリーの販売も手掛けていき、いっそうの人気を高めていきます。

1976年になると元町本店を改装したことを契機に、ファッションジュエリー専門店の道を邁進していきます。

高度経済成長期が追い風となったこと。また1970年代、横浜トラディショナルと称して「ハマトラ」が流行したことから、山手の女子大生からスタージュエリーは圧倒的な支持を獲得し、一大ジュエラーとしての地位を築き上げていきました。ちなみに、当時オリジナルジュエリーとしてスタージュエリーから販売された「ドルフィンリング」は、幸せを呼ぶというジンクスによっていっそう人気が出たのだとか。

2022年現在のスタージュエリーは国内に50以上の店舗を構える大所帯になりました。

旗艦店は元町本店に加えて東京の銀座店、愛知県の名古屋栄店の三つで展開しております。

さらに姉妹ブランドとしてスタージュエリーガール、SJX、スタージュエリープレシャスを展開しており、今なおファン層を増やし続けてきました。

新型コロナウイルスの影響下にあってもeコマースに力を入れる、オンライン接客を導入するなどといった施策を打ち出しており、老舗でありながらも進化と革新を感じられるブランドであることは前述の通りです。

加えて、コレクションの幅広さも魅力の一つ。

スタージュエリーのブランドイメージとなる「スター」をモチーフとしたSTAR of STARSや、まばゆい星を上質なダイヤモンドで再現するBRIGHTEST STAR。あるいはコロンとしたフォルムが愛らしいPLANET BALL。多彩なカラージェムをあしらったMOON RAINBOW等、ご自分の好みにあったジュエリーがきっと見つかることでしょう。

ブライダルシリーズも豊富に取り揃えており、好みに合わせてフォルムや素材をオーダーできるオリジナルサービスも展開していますので、これからご結婚を控えているカップルにとってもスタージュエリーは良い選択肢となるのではないでしょうか。

2.スタージュエリーの買取情報

老若男女から愛され続けてきたスタージュエリー。

前項でもご紹介してきた通り、上質なジェムや貴金属をベースに高い作り込みがなされた製品群を特徴としながらも、数万円〜の良心的なプライスレンジを堅持していることが大きな魅力です。近年の金価格高騰や円安等といった原材料高騰の影響を受け、定価改定を行ってはいるものの、多くの商品が2万円前後〜20万円以内に収まっているというのは嬉しいですよね。（ウェディングジュエリーで大粒のダイヤモンドがセッティングされている場合は20万～の高額なジュエリーも多くあります）

一方で、これくらいの価格帯のブランドジュエリーだと、売却時に買取価格が思ったように上がらない等と言ったことも見受けられます。しかしながらスタージュエリーは市場での評価が高く、再販しやすいといった特徴があります。そのためブランドジュエリーに強い買取店であれば、価格や価値に見合った査定額を出してくれることがほとんどです。スタージュエリーであれば、中古であっても欲しいといったお客様は少なくないためです。

当店でもスタージュエリーの製品であれば積極買取をさせて頂いており、もちろんコンディションやデザインボリューム等にもよりますが、平均して1〜2万円台でお買取りさせて頂くことが多いですが、当然ダイヤモンドのボリュームがある物や、ウェディングリングで１粒のダイヤモンドがセッティングされているものなどは、3万円～10万円程でお買取りさせていただける物も少なくありません。。

もし使っていないスタージュエリーのジュエリーがあったら、査定だけでもグリーバーに依頼してみませんか？

3.まとめ

スタージュエリーについてご紹介いたしました。

戦後日本で生まれ、日本のジュエリートレンドを牽引し、老若男女から愛され続けてきたスタージュエリーについてお伝えできたでしょうか。

人気ゆえに再販しやすい傾向にあるので、もし使っていないスタージュエリー製品があったらそのままにせず、一度買取査定に出してみて下さいね！